ホステス歴18年間、約3万人を見てきた婚活コンサルタント 嶋 かおり さんが語る。「理想のパートナーを見つけられる人と、そうでない人の違いとは?」全4弾。今回は3回目をお送りします。
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#01 ホステス歴18年間、約3万人を見てきた婚活コンサルタントが語る。「理想のパートナーを見つけられる人と、そうでない人の違いとは?」
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約3万人を見てきたマリッジコンサルタントが語る。 恋人ができない人がやりがちな「人付き合いのクセ」とは?【嶋 かおり】
目次
女子会は諸悪の根源! 同性同士で固まらず、まずは異性と接すること
「男性をマイナス面から見てしまう、一番の原因が女子会です。『良い人いないよね』とぐちっている女子会はだめ。
相談にのったなかでこんな例があります。婚活パーティでカップリングした女性がいますが、彼女はいいなーとおもったからその男性とカップリングになったわけです。でもそのあとの女子会で『ええ、あんなやつ?』と言われると、よく思わなくなってきちゃった、どうしようと相談されるわけです。
私が、その女子会の子たちは結婚しているのか尋ねたらもちろん結婚していないわけです。40代で独身者。だから『結婚していない人の言うことを聞くよりも、結婚している私の言うことを聞いたほうがいいんじゃない?』と言いました。『あなたがいいと思っていたらいいんだよ。別にその人と彼氏が結婚するわけじゃないでしょ』って」
男性が仕事のぐちを言い合う飲み会と似ていますね。ポジティブな女子会ならよいけれど、女性は3人以上集まると否定に走る傾向があると嶋さんは言います。
「恋愛に関しては、男性より嫉妬も多いから、マイナスになる傾向が女子会にはあります。相手のほうが自分よりも先に結婚するのは嫌という人もあるため、女子会ばかりしている人はなかなか結婚できないですね。
男子会もしかり。『女の人ってこういうふうにしないといけないんだよね』とか『オタクって言われたら嫌われちゃうよね、どうしよう』とか。男子は男子で固まってしまうと、女性への理解がなくなります。結婚したいなら異性と付き合いなさい、友達でもいいから。
そもそも女性と男性は違う生き物だから、ふれて学んだほうがいいのです。けれど今は情報過多だから、男子は男子で頭でっかち、女子は女子で頭でっかち。そんな頭でっかちな情報で付き合って、相手をちゃんと見てないんですね。異性にも、色んな人がいるのをわかって欲しいです。相手はどうおもっているのか?というのをよく相談されるのですが、そんなものは、相手に聞くようにいっています(笑)聞き方を教えています。一般的にそうであることが、その人がそうであるとは限らないからです。」
先入観を外すには、セルフイメージをあげること
「コンサルをしていると相談者はみんな思い込みが激しいです。女性とは、男性とは、ではなく、みんな違うから付き合ってみないと分からない。ガチガチの変な思い込みで、全然自分らしくない行動をしてしまう。それでは、なかなか相手も見つかりませんよね。
だから私は、自分の経験談を相談者に話しています。こんな風に色んな人もいると。本当に色んな人がいるから、自分の世界だけで思い込まないほうがいいです。私のなかには、実際に経験しているビッグデータがある。だから実際に違うよということが言えるわけです。そういう話を聞くとけっこう思い込みって外れます」
夜の世界・オンラインの世界を含めると、19年間でおよそ4万人の人と出会ってきた嶋さんだからこそ、話せる経験ですね。
「ただ、思い込みが本当に激しい人はなかなか先入観が取れません。そういう人は心理学の先生にお願いしたり、NLPのセッションで思い込みを外せたらよいと思って活動しています。自分をもっと自由にしてほしい。セルフイメージを上げて自分を認めてほしいです。コンサルに乗っている人のなかで、8割の人は自信がない。自信がないから違う自分を出してしまうし、言いたいことも言えない」
思い込みと自信がないということは、つながっているわけですね。嶋さんのコンサルでは、ネガティブな考えをポジティブにしていくそうです。
「もともとポジティブな女の子は、前向きに生きたいという気持ちがあるから、考え方を伝えるだけですぐに行動できます。行動できたら結果につながるでしょう。でも、もともとネガティブが好きな人もいるから、そういう人は無理にポジティブにならなくてもいいと思っています。
思い込みが激しい、自信がない人の背景には育ってきた環境も影響しています。両親がけんかばかりしていたり、ガミガミ言ってしまったりしていると自信のない人に育ってしまう。。環境のほかには、恋愛のトラウマが大きいです。とても美人な子でも、好きな人に『ブス』と言われた経験があると、私はブスと思いこんでしまう。過去の出来事はけっこう大きいですね」
また、今の婚活市場に残っている人はどの人もかっこいい、かわいい人が多いと嶋さんは言います。なぜ“かっこいい人”“かわいい人”がいつまでも結婚できないのでしょうか。
「結婚している人はブスでもデブでも20代の早いうちに結婚しています。だから結婚に必要なのは容姿ではありません。最初は見た目かもしれないけれど、結局は自分に自信が持てているかが大きい。自信をもっていれば、告白もできるし、お誘いもできるし、恋愛が進みますよね。カッコよくても可愛くても、自分から動かなければ、恋愛はできません。動かないでアプローチばかり受けてきた人達が、婚活市場に残っています。若い時は回りもエネルギーがあるから待ちでいい。でも,待ってりゃいいのは22までです。今『カンナさーん!』というドラマが放送されていますが、デブだけどとってもかわいく見える。自信を持っている人って、ブスでもデブでもかわいく見えるのです。そういう人は育ちのなかでかわいいねと言われて育っています。私も、そういう部分はほめられてきたのかもしれない。でも私のなかでは、かわいいでもブスでもどっちでもいいかと思います。
なぜかというと、ホステスをしてきて美人だねと言われることもあれば、ブスとは喋れないとお客さまが何もしゃべってくれないこともあったから。両極端な言葉を浴びてきたから、見られ方なんてどうでもいいと思うようになりました」
相談者に無理強いをしない姿勢は、嶋さんが感じてきた“見られ方は人それぞれ”という考えが根底にあるのですね。
「客観的に自分がどう見えるというのは人によるから、そこを一生懸命考えてもしょうがない。それよりは自分がいいと思う姿でいればいいのです。たとえば私はメイクしたくない女の子にはメイクをすすめません。その人がもっとメイクをしたいとかかわいくなりたいとか、興味があるなら教えるけれど、興味がない人には『そのままでいいよ』と言います。別に自分がよいと思わないのに、相手のために壁を塗ってもしょうがないじゃないですか(笑)
それに結婚生活のなかで相手の汚い部分をいっぱい見ることになるのだから、もっとフランクでいい。我が家も、どこまで自分を出せるか、ここまで出しても大丈夫かなというのを試しあっています。そんな自分を認めてくれる人、出せあえる人って・・・なかなかいないから、生涯のパートナーになります。
自分の考えが固まっていると、相手にもそれを求めてしまいます。でも、同じ考え、同じ価値観の人なんて、実はあんまりいなくて、違ったものを出しても認め合える人を探したほうがよい。それでも、譲れない価値観があるなら、同じ価値観の人を探せばよいし、そのためには数を打ったほうがいいです。数を打つにはどうしたらいいかといえば、自分から行くしかない。待っていたら数を打てない。動かないと、どんどん歳を取っていくばかりです。理想が高い人ほど数を打たないといけないのに、そういう人ほど、待ってばかりいるから数も打てないんです。待ちゲームをまずやめて、欲しいなら掴め。今は女性からガンガン行くし、プロポーズなんて女性からしているほうが実は多いです」
女性からのプロポーズ、失敗しないためのコツとは
「男性が決断力のある人なら女性からのプロポーズでもうまくいきます。でも、重いプロポーズをしてしまう女性も多いです。結婚しなきゃいけない、くらいの重いやつ。あれだと男性もプレッシャーがかかってマリッジブルーになってしまいます。そんなプレッシャーに耐えられず、10年も交際しているにもかかわらず、別れちゃうカップルは割りといます。
男性のほうが急かすケースもありますが、だいたいは女の人のほうがプレッシャーをかけてしまう。いきなりそういう話をしたり遠回しに子どもの話をしたりすると、男のほうが特に経済面でプレッシャーが大きくなり、マリッジブルーになってしまいます。結婚して欲しいじゃなくて、例えば、結婚したらこうしたい~とかいう話で、男性を安心させるような会話をすると、プレッシャーかからなくていいんじゃないかな。そういう話をしても、決断できない男性は・・・捨てちゃってもいいと思いますけど(笑)」
女性からのアプローチは重くならないようにすることと、嶋さんのコンサルでは教えているそうです。ほかにはどのようなポイントがあるのでしょうか。
「恋愛で駆け引きをする人が多いけれど、それは20代の恋愛です。結婚したい女性と駆け引きしたいかといえばしたくないですよね。結婚に求めるものはスリルより安心ですから。だから30代からの恋愛は駆け引きなしで、言いたいことをちゃんと言おうよと伝えています。そのためには、素直に言葉を伝えるマインドが大事です。
また、コミュニケーションの際に話の内容を考えて重くなってしまう人がいます。こういう言い方やこうしないといけないと考えていると、その重い雰囲気は伝わってしまいます。会話の大部分なんて人は覚えていないもの。だから深く考えずに、いい雰囲気で、重くならないようにしたほうがいいです。けんかもそう。悪いけんかの仕方をする人は、相手に詰め寄ってしまい話し合いにならない言い方をしてしまいます。だから、こういうふうに伝えたほうが答えやすい、話しやすいということを伝えています。安心させる会話をしたほうがいいですよね。」
【連載記事】
- #01 ホステス歴18年間、約3万人を見てきた婚活コンサルタントが語る。「理想のパートナーを見つけられる人と、そうでない人の違いとは?」【マリッジコンサルタント代表 嶋かおり】
- #02 約3万人を見てきたマリッジコンサルタントが語る。恋人ができない人がやりがちな「人付き合いのクセ」とは?【嶋 かおり】
- #03 約3万人を見てきたマリッジコンサルタントが語る。女性からのプロポーズ、失敗しないコツとは?【嶋 かおり】
- #04 約3万人を見てきたマリッジコンサルタントが語る。上手くいくためには、固定概念を持たず、「可能性を見ること」【嶋 かおり】